仄暗いお散歩

廃墟 廃屋 事件現場 カイラスチャンネル(You Tube)

カテゴリ:鄙びた駅

 北の大地を旅行中、通りにやけに廃屋が多くなって来たなと思っていたら、急にひらけた砂利の校庭のようなスペースに入り込んだ。なだらかなスロープになっていて、上り坂の行き着く先には、廃校になった校舎のような、薄汚れてくすんだ木造平屋建ての建物が。 看板には「 ...





 満身創痍の難破船のような、くたびれた小舟が息も絶えだえやって来たようだったが、条件反射のように、一目散に僕は来た崖を駆け上って行ってしまう。 廃棄物のような船に乗っていた人は、噂にきいていた、この小屋の主人であるのか。違うとしたら、こんな朝早くに、どこ ...

 小幌駅からの崖を下り、ただひとり、地平線までこの眺めを独占できる権利を、たった今、得る。  好きな形の石を拾っても集めても良い。裸足になり、ズボンの裾を膝下まで捲り、波打ち際へ立ち、氷のような冷水を受け、肌の凍えからくる急激な皮膚の収縮による刺すような ...

 秘境駅ブームでもなければ、待てど暮らせど一日の乗降客は存在しなかったのかもしれないのに、ご丁寧にも立派なトイレが設置してある。 接続列車のことを考えると、小幌駅の滞在は最低でも一時間は必要になってしまう。真冬の寒い中、例え訪問時には体調が良かったとして ...

 前後をトンネル。左右を山と崖に阻まれた、隔絶され取り残されたかのような狭い空間に存在をするのが、「小幌駅」。  もう一方の逆側のトンネル。  山側。 ジムニーでも登って来るのは無理だろう。   廃屋長屋の奥を行った先の崖を下っていくと、そこは入江に囲ま ...

 車中泊をすれば朝には窓ガラスに台湾かき氷を敷き詰めたような霜がびっしりとこびりつく。それを道中のダイソーで購入をした雪掻き棒の先端のヘラで削ぎ落とすのが朝の日課。 みぞれはもう見たが本格的な雪はまだのようだ。北海道の人からしたら、これぐらい真冬ではない ...

 いつもながらに、車で北海道の廃墟を探して彷徨っていると、遠くにそびえる山を捉えつつ、人家がめっきり無くなってきたことに気づく。 勾配も見えてきて、ここより山に差し掛かるなと気構えた時に、塩梅良く待ち構えていた、誘うような、ゆったりくつろぎ空間が除き見え ...

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