建物の入り口から入ってすぐ、事務所区画にあった机のサイドには小さな引き出しの棚が顔を揃えてズラリと並ぶ。未使用の文房具などがたくさん詰め込まれていた。 身支度をして去っていった、とは思われないような、時間の流れが突如振り下ろされた斧で断ち切られたような ...