大気中を漂うアスベストを吸ってしまわないだろうか、そうでなくとも数十年前の澱んだ空気がそのまま滞留する部屋でじん肺を発症しやしないかと一瞬躊躇するが、僕のとどまるところを知らない熱々の溶岩みたいな横溢する探究心はもはや自分でさえ制御不能であった。 隣の ...