
この廃アパートを発見するきっかけとなったのは、バイクの税金を滞納して、督促状が送られてきていよいよ期限がさし迫ってきている時、納付書を紛失したので直接役所に払いに行かなければならなく、それでも駅近くまで行くのはどうも面倒だと思っていいたところ、出張所でも受け付けていると聞き、それならばとスマフォのナビ片手に自転車で見知らぬ道を直線最短距離でずんずんと進んでいたところ・・・・

アスファルト道路が途切れて砂利道に。方角はこれで合っている。マップでは京王線を越えて少ししたところで道は寸断されているようだが、かまわず進んでみる

遠目で見てもくぐれるのか心配になる。

『頭上注意』とある。これは古くから住民に親しまれた生活道路で、後から敷設した鉄道が最大限の配慮をしているのだろうか。それにしても低すぎる。

真下で突っ立っていて電車が通過したら、頭部をそのまま持っていかれるレベル。

ひれ伏すように頭を垂れて無事通過。振り返ると列車が通過中

右に畑、左にはタイヤ公園のようなものがあった。よくわからない小道を進んで行くと何やら前方に・・・

よく見ると縁には黄色いペイントが。

両端になだらかなスロープ。もしかして、その昔、京王線の支線がここを通っていて、これがその時のホームの痕跡で、地図にもあやふやに掲載されているこの小道には、レールが敷かれていたのかも。
更に謎の小道を前進すると

鬱蒼とした雑木林の間から、”廃アパート”が姿を現した。ここは東京なのかとしばし戸惑う。

ベランダ周りを見る限りでは、人の気配は全く感じられない。

どのぐらい放置されているのだろうか。仮にリフォームしたとしても、畑と森に囲まれているような立地では、希望をする入居者もいないだろう。駅には結構近いのに、建てられた理由も放棄された理由も謎の物件だ。

藪に埋もれつつあるネームプレートには『メィゾンつつじヶ丘』とある。メゾンはフランス語で建物を意味するが、こだわりの小さい”イ”の表記は、何を意味する。

それでは、いざ、廃墟アパートへ、踏み込むことにする。

ところで、気になっているハイエースの存在。まさか、管理人だけ住んでいるということなんだろうか

タイヤの空気は抜けている。これは放置車両だ。

飲みかけのオロナミンC。バンタイプのハイエースは、盗難率がいちばん高いらしいが、ワゴン仕様は数十年放置していても、誰も食指を伸ばさない様子。
間違っても、ここへやっかいな車両を捨てに来ないで下さい・・・

不法投棄のゴミだろうか。今時陶器製のキューピー人形。そういえば、キューピーの工場がそれほど遠くない場所にある。

PS2のゲーム、コロコロ付きのスーツケース。テレホンカード風ゲーム機。有料ゴミ袋を買ったのなら、わざわざ不法投棄をしなくてもいいのにとも思う。

解散で見切りをつけたのか、ファンキーモンキーベイビーズのジャケット。

住人がそのままにしていっただろう、錆びた自転車。雑草を刈る人もいないみたい。

集合住宅のポスト。既に名前は取り外されたりしているが、2階の小林さんだけは、筆文字も凛々しく、誇らしげだ。もしや、これは競売物件だったりして、一人だけ占有権を主張して、居座りでもしているのか。
この後、2階踊り場では侵入者による宴の痕跡、昭和の遺物等を発見することになる。201号室の小林さんを訪ね、帰り際にはご老人より、この廃アパートのオーナー、歴史などを聞き出すことに成功する。
取り敢えずは、1階より、侵入を開始
つづく…
「絶望的な宴」 都会の森に埋もれた廃アパート.2
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コメント
コメント一覧 (9)
匿名さん。
正直、僕もよくわかりませんでした。
ご閲覧、どうもありがとうございます。
札幌在住で廃墟好きとは、いろいろと捗るでしょうね。羨ましい環境です。
>こちらはハイエースではなくタウンエースもしくはライトエース(兄弟車でエンブレムを見ないと解らない)です。
ご指摘ありがとうございます。後で書き足しをしようかと思います。自分ではあまり調べないので、コメント欄でのご助言は大変助かってます。
潜入はしませんが、道内の各地を見て回っていました。
貴殿のブログは大変面白いですし、参考にまります。
一つ気になったのは放置車両の車名で、こちらはハイエースではなく
タウンエースもしくはライトエース(兄弟車でエンブレムを見ないと解らない)です。
とても参考になる写真や情報を見させて頂きありがとうございます!🔥
これらは限りなくグレーゾーンに近いことをやっているので、訪れた日時や場所の詳細は敢えて詳らかには表記していなく、行為を推奨するものではありません。
でも、AKITONさんのような人がたくさん読みに来てくれているのも事実で、心情も理解できるということで、記事中のあるワードや画像を元に調べると、その場所へ行けるような書き方をしています。
この記事で言うと「出張所」と、寸断されている小道です。学生なら、測量調査アルバイトの下見的な体で振る舞えば、怪しまれないかもしれません。
いま、ファッションの学校に通っていて自分の製作した衣服の作品取りを考えています。
もし、差し支えなければ詳しい住所を教えて頂ければ光栄です!
返信お待ちしてます!
このキューピーは首がもげていて、左はその胴体と思われます。底の穴を見た感じでは貯金箱ですね。確かに愛嬌はありますが、この頭部がもしアパートの廊下に置いてあったりしたら、日中の侵入とはいえ、かなりびびったかもしれないです。
僕キューピー大好きなんです。
キューピーは首だけなんですかね?
あと左側にも、なにやら肌色のブツがありますが、何かわかりましたら教えてください。
ケータイから見てるため、画像が小さくて…。
続きも楽しみにしています!